bono0908の日記

編入についていろいろ書きます

筑波大学編入試験 体験記

どうもbono0908(@noburi09081)です。

前回の電通大編入体験記に引き続き、今回は筑波大学工学システム学類の体験記を書いていこうと思います。

 

工学システム学類を受験希望の方は分かると思うのですが、ネットで検索すると、筑波大学編入体験記はほとんどが情報学群のものです(笑)。たまに応用理工学類があるかな~くらい。

調べているとき「工学システム学類の体験記全然なくね?」って思いませんか?思いますよね。うんうん。

てなわけで、工学システム学類を受験希望の方に少しでも情報提供ができたらいいなと思います。

まだ電通大の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ↓

bono0908.hatenablog.com

 

 

目次

 

 

  • 試験科目とこれまでの傾向

試験科目は数学、物理、英語(TOEIC)、面接です。

1日目に筆記試験、2日目に面接です。筆記試験については専門科目扱いで、2科目セットで150分です。

TOEICは公開試験のみ、当日に回収されます。

  • 数学

大問2つで構成されていて、1が解析学、2が線形代数です。

大問1は小問の寄せ集めという感じで、微分方程式複素関数微積分の分野から出題されます。

最初の1~2問は簡単です。後半に行くにつれて難しくなっていくイメージですね。

 

大問2は、証明→表現行列Aを求める→対角化、またはAのn乗を求めるみたいな流れです。問題の手順に沿って解く感じです。

問題の性質上、前問の答えをそのまま使うので注意が必要です。あとシンプルに計算量がエグいw

 

  • 物理

こちらも大問2つで構成されており、1が力学、2が電磁気学です。

大問1はここ5年くらいはほとんど剛体の平面運動が出題されています。黄色い本で対応できる年もあるのですが、毎年難しくなっていく傾向にあるような気がします。

 

大問2は導体球、ソレノイド、コンデンサーに関する問題などが出題されています。難易度的には黄色い本と同じレベルか、少し高めといった感じですね。力学よりも傾向を絞るのが難しいので、幅広く対策しておきましょう。

 

1日目の筆記試験の前に提出です。噂だと730か860で満点とのことです。ですが500~600点くらいの人でも合格した時もあったらしいので、比重としてはそこまで高くはないかもしれません。

 

  • 面接

志望動機、卒研の内容、筆記試験の手ごたえ、大学で興味のある研究室はあるか、自己PRなどです。工学システム学類は面接のみ、口頭試験はありません。

願書の到着順で決まるので早めに出願しましょう。

 

  • 今年(2018年)の場合

試験範囲は例年通りで特に変更はなかったですが、問題数が全体的に増えていており、内容も難しくなっていました。あと今年は異様に倍率が高かったです。(約12倍)

 

  • 数学

問題構成は前述の通りですが、今年は大問1で微分方程式複素関数の問題が1問も出ませんでした。貴重な得点源であったのでショックでした。

 

大問1-Aが2変数関数の極値問題、1-Bが接平面の方程式、3重積分などの図形チックな複合問題でした。それぞれに小問があり、大問1全体を通して6問ありました。

 

大問2の線形代数は少し傾向が変わっていました。証明問題が出らず、固有値を求めて対角化するものと、標準形を求めて、出来上がった図形を回転させるみたいなものが出ました。

イメージ的にはジャンルの異なる問題が同時に出題されたって感じです。

 

試験の出来について

大問1の1-Aは問題なく解けました。1-Bは積分領域が分からなかったので、完答できませんでした。

大問2は前半の対角化問題は解けました。後半の標準形の問題は時間が足りなかったのと、回転軸が分からなかったので半分くらいしかできませんでした。

 

数学全体を通して5~6割ほどだと思います。

 

  • 物理

大問1は剛体球が回転しながら床に衝突し、斜めに飛んでいく問題でした。小問が4つあり、問題の指示に従って関係式を導くような感じです。

 

大問2はトロイダルコイルに関する問題と、相互インダクタンス、電磁誘導などに関する問題でした。これまでに比べ一気に難易度が上がり、電磁気の知識をフル動員して解かないとできない問題かなと思いました。小問が6つあり、こちらも問題の指示通りに解いていくスタイルです。

 

試験の出来について

はっきり言って物理はボロボロでした(笑)。

大問1の力学は見たことのない問題だったこともあり、解き方が全く分かりませんでした。運動方程式を適当に書いて、あとの問題は白紙です。なので、力学の点数はほぼゼロです。

大問2の電磁気は最初の方はできましたが、後半の方は意味が分からなかったです。

 

物理全体を通しては2~3割くらいだと思います。

 

数学、物理セットで150分なので、時間配分も重要になってきます。解けない問題あったら割り切って捨てるのもありだと思います。

 

675点のものを提出しました。当日に提出できないと試験を受けられないので必ず持参しましょう。

余談ですが、後ろに座った人のスコアが870くらいだったのでビビりました(笑)

 

  • 面接

これまで通りの内容でした。面接のみで、口頭試問はありませんでした。

  • 志望動機

(なぜ筑波大学なのか、なぜ他の学類ではなく工学システム学類をえらんだのか)

  • 卒業研究の内容
  • 筆記試験の手応え
  • 自己PR
  • 大学で興味のある研究室はあるか

 

面接官は2人おり、1人が司会進行、もう1人が少し突っ込んで質問してくるような流れでした。圧迫面接ではなかったですが、アットホームというわけでもなく、無機質な感じで、だいたい10~12分くらいの面接でした。

 

面接が終わった後は他高専の友達と半日都内で遊んで、次の日に飛行機で帰りました。筑波大学が最後の受験校だったので終わってからは死ぬほど気が抜けました。

 

  • 受験を終えて

結果は不合格でした。うーん残念。今回は倍率や難易度のこともありますが、それ以前に自分に戦う力がなかったのかなーって思いました。

僕の知る範囲では、合格者6人のうち3人は旧帝大に受かった人たちなので、筑波大学を本命にする人は、旧帝大に合格するつもりで準備してください。

 

受験で本当に大事なのは自頭の良さではなく、倍率や難易度に依存しない

「運に左右されない実力」を付けることだと思います。

 

勉強にフライングはありませんし、時間は有限なので、できることから今すぐ始めて下さい。後悔しない受験人生を過ごしてください。

 

この体験記で少しでも編入を考えている高専生のサポートが出来たら幸いです。

自分を信じて頑張ってください。応援しています。